ポテトチップス うすしお味

発売年
1975年
メーカー
カルビー
発売当時の価格
100円
90g

どんな商品?

カルビーが1975年に発売したポテトチップスです。塩味のシンプルな味付けが特徴のフレーバーです。

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きっかけは、菓子博覧会で見た「山積みのポテトチップス」

カルビー公式によれば、事の始まりは1967年、創業者の松尾孝氏が「かっぱえびせん」を出品するために参加した国際菓子博覧会にさかのぼります。会場でポテトチップスが山のように積んで売られている光景を目にしたことが、日本での商品化を志すきっかけになったといいます。

構想から発売まで8年、じゃがいもの経験を積む助走期間

とはいえ、当時のカルビーにはじゃがいもを原料とする商品のノウハウがありませんでした。そこで1971年に「仮面ライダースナック」、1972年に「サッポロポテト」を発売し、じゃがいもを使った商品づくりの経験と生産体制を少しずつ積み重ねていったといいます。構想から実際の発売までには、実に8年もの歳月が費やされました。

思いついてすぐに商品化されたわけではなく、関連する商品を経由しながら、じっくりと地盤を固めたうえで送り出された―それが、いま定番となっている「うすしお味」の実像だったことになります。

1975年発売、当初は店頭でほこりをかぶることも

こうして1975年、「うすしお味」として本格的なポテトチップスが発売されました。翌1976年には「のりしお」も加わっています。ただし発売当初の売れ行きは厳しく、店頭でほこりをかぶっていることもあったといいます。長く親しまれている定番フレーバーも、最初から順調に売れていたわけではなかったことになります。

発売から44年、2019年の「塩分見直し」リニューアル

定番フレーバーとして定着したうすしお味は、その後も時代のニーズに合わせて改良が重ねられてきました。カルビー公式によれば、2019年6月には、昨今の健康意識の高まりや塩分への関心の変化を受けて、おいしさはそのままに食塩使用量を約5%削減するリニューアルが行われています。60g袋あたりの塩分量は0.5gとなり、パッケージ表面にも塩分量が表記されるようになりました。原材料が少ないポテトチップスだからこそ改良は簡単ではなく、開発チームは200回にもおよぶ試作を繰り返したといいます。

このリニューアルのプロモーションには、2018年11月の九州場所で初優勝し、翌春場所後に大関へ昇進した力士・貴景勝関が起用されました。塩分をめぐる小さな数字の見直しの裏に、200回という地道な試作の積み重ねがあったことになります。

「うすしお味」は、塩分控えめという意味ではない

カルビー公式のお客様相談室によれば、「うすしお味」という名前は他のフレーバーと比べて塩分が少ないという意味ではなく、あくまで「ポテトチップス」という商品群の中のひとつの味名にすぎないといいます。定番すぎて誰も疑わない名前ですが、公式がわざわざこう注記しているところをみると、「うすしお=塩分控えめ」という思い込みは、案外根強いのかもしれません。

発売当時の価格は、90gで100円

業界誌『宣伝会議』によれば、1975年の発売当初、うすしお味は内容量90gで100円という価格で売り出されました。今でこそスーパーの棚に当たり前のように並ぶ定番フレーバーですが、発売時にはこの100円という価格設定自体が、いわば手探りのスタートラインだったことになります。

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