どんな商品?
タミヤ(当時・田宮模型)が1984年に発売した電動ラジコンカー。軽量な設計と走行性能を重視したモデルです。
発売当時あなたは何歳?
モーターと電池で走る、組み立て式のラジコン
モーターと電池でタイヤを回し、コントローラーを握って自分の手で走らせる—「グラスホッパー」は、そんな遊び方を提案したタミヤ(当時・田宮模型)の電動ラジコンカーです。組み立てるところから走らせるところまで、自分の手で完成させていく過程が楽しめる、それまでのミニカーやプラモデルとは異なる商品でした。
「初心者でも組める」を追求したシンプル設計
タミヤ公式サイトによれば、グラスホッパーは1984年に登場した電動RCで、「シンプルで初心者向けの2WD電動RC」と紹介されています。モーターには380タイプ(540タイプモーターにも対応)が搭載され、プラスチック製のボディは耐久性に優れた一体成形で作られていると説明されています。凝った機構を詰め込むのではなく、初めてラジコンを組み立てる子どもでも扱いきれる範囲に機能を絞ったことが、入門モデルとしてのグラスホッパーの特徴だったといえます。
こうしたキットにとっては、箱を開けてパーツを一つずつ組み上げていく時間そのものが、すでに遊びの始まりでした。ドライバーを片手にネジを締め、モーターや配線をつないで自分の手で1台を仕上げ、最後にスイッチを入れて実際に走らせる―完成した瞬間だけでなく、そこに至るまでの手順を確かめながら進める過程も、この商品ならではの楽しみ方だったといえるでしょう。
受け継がれてきた足まわりの設計
サスペンションには、前後とも独立したダブルウィッシュボーンとコイルスプリングが採用されていると、タミヤ公式サイトで紹介されています。同ページによれば、こうした基本設計は1984年に発売された初代モデルから受け継がれたものだといい、駆動方式は2WD(後輪駆動)というシンプルな構成が保たれています。ボンネットを開けて中の仕組みをのぞき込み、ここが動いているのか、と確かめる楽しみもラジコンならではのものだったといえるでしょう。
グラスホッパーIIとその後の展開
グラスホッパーは、1988年に発売された「グラスホッパーII」に発展し、その後もジュニアモデルなどの形で受け継がれてきました。タミヤ公式サイトによれば、2017年にはグラスホッパーIIの基本仕様をそのまま復刻したモデルも発売されており、現在もタミヤの電動RCカーシリーズの中で販売が続いています。入門機として生まれたグラスホッパーが、40年近くたった今も同じ名前のまま棚に並んでいるという事実そのものが、当時のシンプルな設計の骨太さを物語っているといえるでしょう。

