ビックリマンチョコ「悪魔VS天使」シリーズ

発売年
1985年
メーカー
ロッテ

どんな商品?

ロッテのビックリマンチョコで1985年に始まった「悪魔VS天使」シリーズ。天使・悪魔のキャラクターを描いたシールが特徴です。

発売当時あなたは何歳?

生まれ年の入力方法

1977年の初代から生まれた新シリーズ

ロッテのビックリマンチョコは「ビックリマンチョコ(初代)」として1977年に発売されて以来、おまけのシールとともに親しまれてきたお菓子です。その中で1985年に登場した「悪魔VS天使」シリーズは、天使・悪魔・お守りといったキャラクターに三すくみの関係とストーリー性を持たせた、それまでとは内容の異なる新シリーズでした。それまで単発のギャグキャラクターだったシールに、続きが気になる「物語」を持ち込んだことが、このシリーズを特別なものにしたといえます。

聖魔抗争編から続く長い物語

ロッテ公式サイトの記録によれば、シリーズは「聖魔抗争編」から始まり、その後「マルコの冒険編」「聖魔究極戦編」へと、世代をまたいで主人公やキャラクターを入れ替えながら物語が続いていきました。1枚のシールだけを見てもすべては分かりませんが、次の弾、また次の弾と集めていくうちに、少しずつ話の続きが見えてくる―そんな仕掛けが用意されていたことになります。

物語がいったん完結しないまま終了したのち、10年の歳月を経て「31弾完全編」「32弾」として再開されたことも、ロッテ公式サイトで紹介されています。お菓子のおまけとして始まったはずのシールが、10年越しで続きを描かれるほどの物語に育っていたというのは、当時これを追いかけていた子どもたちにとっても、思いがけない再会だったのではないでしょうか。

シールを生み出したグリーンハウスの2人

「悪魔VS天使」シリーズのキャラクターイラスト・シールデザインを手がけたのは、グリーンハウス社の米澤稔氏と兵藤聡司氏です。小学館のコロコロオンラインのインタビューによれば、キャラクターは「ネーミングありきで」考案されることが多く、1体の制作にかかる時間もひらめきで瞬時に完成するものから1週間考えても出ないものまでさまざまだったといいます。ネタに行き詰まった際には、プラモデルのランナーに目や鼻を付けて完成させた「助プラ」のように、力技で乗り切ったキャラクターもあったと明かされています。締め切りに追われながら手元にあるものを拝借してキャラクターに仕立て上げる―そんな泥臭い現場から、後に一大ブームを築くキャラクター群が生まれていたわけです。

米澤氏はキャラクターのテイストについて「間違いなく関西だと思う」と地域性を指摘しており、「東京のデザイン会社がビックリマンを手掛けていたら全く別のものになった」と振り返っています。あの独特のノリと勢いは、関西発ならではの空気だったということかもしれません。

お菓子を超えた人気とその後の展開

「悪魔VS天使」シリーズは、ストーリー性を持たせたことに加え、特別感のある「ヘッドシール」を封入するなどして子どもたちの収集意欲を刺激し、ロッテの発表によればピーク時には年間約4億個を販売したといいます。人気はお菓子の枠を超えて広がり、アニメ化やマンガ連載を通じてさらに多くの子どもたちに親しまれていきました。

シリーズはその後も形を変えながら断続的に新作が発売され続けており、2025年には発売から40周年を記念した商品も登場しています。40年以上を経た今もシリーズ名や当時のキャラクターが新商品に受け継がれている点は、このシリーズの息の長さを示しています。

あわせて読みたい特集記事

関連する懐かしい商品