ソノシートとは?レコードとの違いと、雑誌の付録で親しまれた薄い盤

公開日:2026年9月5日

雑誌の付録についていたソノシートを光にかざして見る子どものイメージ

※AIによるイメージ画像です

雑誌のとじ込み付録として、薄くてペラペラした円盤が挟まっていた——そんな「ソノシート」を手にした記憶はありませんか。

見た目はレコードによく似ていますが、実は仕組みも生まれた経緯も少し違います。ソノシートとは何なのか、普通のレコードとどう違うのかを、国立国会図書館などの資料をもとにたどります。

ソノシートとは?塩化ビニール製の、極めて薄い録音盤

WOLFPACKの解説によれば、ソノシートは1958年にフランスのレコードメーカー「SAIP」が開発した、塩化ビニール製で、くにゃりと曲げられるほど柔らかい録音盤です。見た目はレコードと似ていますが、通常のレコードよりずっと薄く作られており、この薄さのおかげで印刷物に挟み込みやすく、雑誌の付録として広く使われることになりました。

出典:WOLFPACK(アナログレコードプレス制作)「ソノシートの過去と未来」

日本では1959年、「音の出る雑誌」として登場

国立国会図書館「リサーチ・ナビ」によれば、日本で最初にソノシートを使った雑誌は、1959年(昭和34年)11月に発売されたコダマプレス刊『Kodama歌う雑誌』だといいます。同じころ、朝日ソノプレス社が「音の出る雑誌」というキャッチコピーで『朝日ソノラマ』を刊行し、雑誌にソノシートを綴じ込むという形式が広まっていきました。

「ソノシート」という呼び名は朝日ソノプレス社(後の朝日ソノラマ)の商標であり、同時期に発売された『Kodama歌う雑誌』の付録は、商標の関係で「フォノシート」と呼ばれていたと記録されています。同じ形式の媒体でも、発売元によって呼び名が使い分けられていたことがわかります。

出典:国立国会図書館 リサーチ・ナビ「ソノシート」

雑誌についていたソノシートを手に取る子どものイメージ
※当時の雰囲気をもとにAIで作成したイメージ画像です

音楽雑誌からゲーム雑誌まで、幅広く使われた薄い盤

国立国会図書館「リサーチ・ナビ」によれば、ソノシートは1960年代には音楽雑誌の付録として、1970年代には子ども向け雑誌の付録として使われ、音楽だけでなくニュース音源が収録されることもあったといいます。WOLFPACKの解説によれば、1980年代にはシンセサイザー関連の音楽雑誌やゲーム雑誌の付録としても使われていたとされ、時代とともに対象読者やジャンルを広げながら、長く親しまれるメディアだったことがうかがえます。

出典:国立国会図書館 リサーチ・ナビ「ソノシート」/WOLFPACK(アナログレコードプレス制作)「ソノシートの過去と未来」

小さなプレーヤーでソノシートを再生する昭和の子ども部屋のイメージ
※当時の雰囲気をもとにAIで作成したイメージ画像です

2000年代に入り、静かに国内生産を終える

WOLFPACKの解説によれば、ソノシートは2000年代に入ってからしばらくして、日本国内での生産が終了したといいます。CDやカセットテープの普及によってレコード自体の需要が縮小していく中で、ソノシートもまた、その役割を終えていきました。付録として気軽に配られていたぶん、大切に保管されずに失われてしまったものも多く、今では当時の姿を知る手がかりとして懐かしむ声が聞かれます。

出典:WOLFPACK(アナログレコードプレス制作)「ソノシートの過去と未来」

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出典・注意事項

本ページは、国立国会図書館「リサーチ・ナビ」、WOLFPACK(アナログレコードプレス制作)の記事をもとに構成しています。個別の情報については、各見出しに出典を明記しています。国内生産終了の正確な年・事業者については一次資料に到達できなかったため、確認できた範囲の表現にとどめています。

ページ内のイメージ画像はAIによるものであり、特定の人物・場所・年代を再現した実際の写真ではありません。