ロケット鉛筆はいつから?削らずに使えた懐かしい文房具

公開日:2026年9月3日

昭和の子どもの筆箱の中に、カラフルなロケット鉛筆が入っている情景のイメージ画像(特定のメーカー・ブランドの再現ではありません)

※AIによるイメージ画像です

鉛筆削りを使わずに、丸くなった芯を後ろから差し替えるだけで、また尖った芯が出てくる——そんな不思議な鉛筆を筆箱に入れていた記憶はありませんか。

「ロケット鉛筆」と呼ばれたこの文房具が、いつ生まれ、どのように日本の子どもたちに親しまれていったのかを、確認できる資料をもとにたどります。

誕生は1966年、台湾から

Ohta Book Standの記事によれば、ロケット鉛筆が誕生したのは1966年のこと。台湾のHong Li氏が開発し、同年に台湾の文具メーカー・Bensia社が世界特許を取得したと紹介されています。

出典:Ohta Book Stand「懐かしの文具『ロケット鉛筆』は今でも買えるのか?」

削らずに、後ろから芯を差し替える仕組み

ロケット鉛筆の最大の特徴は、鉛筆削りを使わずに芯を差し替えられる仕組みにあります。芯の先が丸くなったら、軸から古い芯を抜き取って後ろ側から差し込むと、新しい芯が先端から現れる——プラスチック製の軸の中に、複数本の芯がロケットのように連なって収まっている構造でした。

出典:Ohta Book Stand「懐かしの文具『ロケット鉛筆』は今でも買えるのか?」

昭和の教室の机の上で、子どもがロケット鉛筆の芯を差し替えている情景のイメージ画像(特定のメーカー・ブランドの再現ではありません)
※当時の雰囲気をもとにAIで作成したイメージ画像です

1970年代、日本の文具メーカーが次々と参入

TBSテレビの報道によれば、ロケット鉛筆は1970年代後半ごろ日本でも広く親しまれるようになったとされています。

マイナビウーマンの記事によれば、台湾からロケット鉛筆を輸入した文具商社が「日本でも受け入れられるのでは」と考えて国内販売を始めたのがきっかけで、その後市場が大きく広がっていったといいます。走り続ける文具屋さんの記事でも同様に、1970年代にコクヨが「テンシル」という名称で発売したことをきっかけに、各社が追随して発売するようになったと紹介されており、複数の文房具関連メディアで一致した内容として確認できます。

削る手間がなく、カラフルな軸や芯のバリエーションも多かったことから、当時の子どもたちの筆箱に欠かせない存在の一つになっていきました。マイナビウーマンの記事では、当初はおもちゃ感覚の子ども向け商品として売り出されていたことも紹介されています。

出典:TBSテレビ「かつて流行した『ロケット鉛筆』が、ある習い事でいま大人気!」/マイナビウーマン「レトロ文房具界の大御所『ロケット鉛筆』誕生の背景は? 今も売ってる?」/走り続ける文具屋さん「官浪の文房具雑学〜ロケット鉛筆編〜」

シャープペンシルの普及で、市場は縮小していった

マイナビウーマンと走り続ける文具屋さんの記事によれば、その後シャープペンシルが普及するにつれて、ロケット鉛筆の市場は次第に縮小していったといいます。芯を削らずに使えるという利点も、ノックするだけで芯が出てくるシャープペンシルの手軽さには及ばず、多くの子どもたちの筆箱の主役は入れ替わっていきました。

出典:マイナビウーマン「レトロ文房具界の大御所『ロケット鉛筆』誕生の背景は? 今も売ってる?」/走り続ける文具屋さん「官浪の文房具雑学〜ロケット鉛筆編〜」

そろばん検定という特別な場面で、今も選ばれている

TBSテレビの報道では、鉛筆削りを持ち込みにくいそろばん教室などで、ロケット鉛筆が今も便利に使われている様子が紹介されています。

走り続ける文具屋さんと徒然雑記帳、2つの記事がそれぞれ独立に、そろばんの検定試験では試験中に筆箱を開けることが禁じられているため、あらかじめ複数本の芯を軸の中に格納しておき、削らずに交換できるロケット鉛筆が、この特別なルールのもとで重宝されていると紹介しています。単に「懐かしいから」使われているのではなく、削らずに芯を替えられるという昔からの仕組みそのものが、今も機能的な理由で選ばれ続けているという点が、この文房具ならではの生き残り方といえます。

マイナビウーマンの記事によれば、現在の販売元であるレモン株式会社は「ギリギリまで販売を続けたい」という方針で、今も製造を続けているといいます。

出典:TBSテレビ「かつて流行した『ロケット鉛筆』が、ある習い事でいま大人気!」/走り続ける文具屋さん「官浪の文房具雑学〜ロケット鉛筆編〜」/個人ブログ「徒然雑記帳」「一度衰退したロケット鉛筆、今はそろばん塾に欠かせないお供として復活していた」/マイナビウーマン「レトロ文房具界の大御所『ロケット鉛筆』誕生の背景は? 今も売ってる?」

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ロケット鉛筆と同じ時代の文房具は、昭和・平成の文房具の歴史や、キャンパスノートの歴史でもあわせて確認できます。

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出典・注意事項

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