ショルダーフォンとは?1985年のショルダーホンから始まった肩掛け携帯電話

公開日:2026年9月1日

大型の肩掛け通信機器で通話する1980年代のビジネスマン

※AIによるイメージ画像です

肩からかけるバッグのような大きさの電話を持って街を歩く——今の携帯電話からは想像しにくい光景ですが、1980年代には実際にそうした電話が使われていました。

このページでは、1985年にNTTが発売した日本初の携帯電話「ショルダーホン」と、1988年に登場したより軽量な「ショルダーフォン」がどのようなものだったのか、その重さや料金・レンタル制度、そしてその後の小型携帯電話へどうつながっていったのかを、公的資料をもとにたどります。

1985年、NTT「ショルダーホン」が日本初の携帯電話に

日本で最初の携帯電話は、1985年9月にNTTがレンタル提供を開始した「ショルダーホン」です。KDDI公式コラムによれば、大きな本体に太いショルダーストラップと受話器がついた形で、重さは約3kgあったといいます。

それまでの自動車電話は車に据え付けられた機器でしたが、ショルダーホンは車の外に持ち出せる電話として登場した点が大きな違いでした。とはいえ、その大きさと重さから、気軽に持ち歩けるものではなかったこともうかがえます。

出典:KDDI公式コラム「おもいでタイムライン 第1回:携帯電話とコミュニケーションの30年を振り返ります」

1988年、「ショルダーフォン」による小型化

KDDI公式コラムによれば、1988年12月には旧IDO(日本移動通信、松下通信工業・三菱電機製)から、ショルダーバッグのように携帯する電話「ショルダーフォン」が発売されました。重さは約2.6kgで、NTTのショルダーホンよりも軽量化されています。この製品は、車に乗っている間は自動車電話として、車を降りたら肩から下げて持ち歩ける携帯電話として使うことができたといいます。

1985年から1988年のわずか3年ほどの間に、日本初の携帯電話は約3kgから約2.6kgへと軽量化が進みました。電波を送受信する回路やバッテリーを小型の部品にまとめる技術が少しずつ進んだことが、この変化を支えていたと考えられます。

出典:KDDI公式コラム「おもいでタイムライン 第1回:携帯電話とコミュニケーションの30年を振り返ります」

小型化した肩掛け通信機器で通話する1980年代後半のビジネスマン
※当時の雰囲気をもとにAIで作成したイメージ画像です

料金とレンタル制度

ショルダーフォンは、購入するのではなくレンタルする形で利用されていました。数十万円という高額な保証金に加えて、月額の基本料金や通話料も高額だったと、KDDI公式コラムでは紹介されています。

こうした高い初期費用と維持費のため、当時のショルダーフォンは一般の消費者が気軽に持てるものではなく、主に企業の経営者やビジネスの現場で使われる特別な通信手段という位置づけでした。

出典:KDDI公式コラム「おもいでタイムライン 第1回:携帯電話とコミュニケーションの30年を振り返ります」

ポケットに収まるサイズへ

KDDI公式コラムによれば、1988年度末時点での携帯電話の人口普及率はわずか0.2%にとどまっていました。高額な料金体系に加え、本体の大きさ・重さも普及を妨げる要因の一つだったことがうかがえます。

同コラムによれば、1989年から1992年ごろにかけて携帯電話は急速に進化し、「軽くて手のひらに収まるサイズへの小型・軽量化」が、誰もが携帯電話を持てるようになるための必須条件だったといいます。1992年には「マイクロタック」がより一層コンパクトになり、ポケットに入れて着信を受けられるサイズへと発展しました。

肩にかけていた電話が、こうして少しずつポケットに収まるサイズへと姿を変えていきました。ポケベルから携帯電話へと移り変わっていった通信手段の全体的な流れはポケベルの歴史や公衆電話とテレホンカードの歴史でもあわせて確認できます。

出典:KDDI公式コラム「おもいでタイムライン 第1回:携帯電話とコミュニケーションの30年を振り返ります」

発売年からもっと見る

ショルダーフォンが登場した1980年代の他の商品は、発売年順にまとめた年表ページや、1980年代のページでもあわせて確認できます。

あなたが子どもの頃のショルダーフォンは?

生まれ年を選ぶと、あなたが子どもだった頃の年代・年齢帯にまつわるページへのリンクを表示します。

生まれ年の入力方法

これ覚えてる?

学校・地域・年代によって内容は異なります。あなたの記憶と重なるものはありますか?

  • ショルダーフォンを実際に見たり使ったりした記憶はありますか?
  • 当時、身近な人が携帯電話をどう使い始めたか覚えていますか?
  • 今の携帯電話と比べて、どんな違いを感じますか?

出典・注意事項

本ページは、KDDI公式サイトの資料をもとに構成しています。個別の情報については、各見出しに出典を明記しています。

ページ内のイメージ画像はAIによるものであり、特定の人物・場所・年代を再現した実際の写真ではありません。